子供たち。学校の健康診断で、医師に対して、女子生徒が、上半身裸になって、内科検診を受けなければならないのは、「ものすごくいやだ!ありえない!」という反応は実にもっともと、私(50代後半おばちゃん)も思っています。
医師や学校側の言い分としては、背骨の曲がっている(脊柱管狭窄症等)とか、胸がへこんでいる状態(漏斗胸)でないかとか、、そういうのがもしあるなら早期発見しなくては、、ということらしいですけれど。。。
ひとつの学校の健康診断って、いったいどのくらいの生徒数があるでしょぅかね?都会なら数百人?
その子供たち全部を、数人の医師で、さささ、、、と、診て診断していくのに、「病気をみつけられる」意義って、本当にあるんでしょうか?
もしかしたら、裸にさせるのは、子供が虐待を受けていないか、傷の有無を調べるため?なんでしょうか?
もし、背骨の曲がりや、胸の異常なへこみがある箇所があったりしたら、、それはまずは、本人か親か、または友人が気が付くかもしれない。その話がわかった時に、親が本人に病院に行こうか?そういう話をするのではないかと。。
身体って、その人だけのプライベートなものであるから。
その、「一般的にはあてはまらないかもしれない」という、身体の一箇所がもしあったとしても、それで、本人がそれを苦痛に思って「何とかしたい」と思っているか、あるいは「特に気になるほどではない(放っておいてください!)と、思っているかもしれない。)」と思っているかは、別ですよね。
「あなたたち裸になって。どこがよくないかみつけてあげるから」 っていう視点で、健康診断に組み込まれてしまうと、何だか、精神性の介入まで最初からされてしまうような、いやあな気持ちになってしまったのを、私が中学生だった、昭和時代を思い出しました。
話をさらに脱線させて、かつ、へこむような例を出して恐縮ですが、、
昭和初期、(太平洋戦争時)の兵役検査では、医師は、若い男性方が兵隊に入る前に、その人の身体の優劣を判明させる検査として、男性を裸にして性器まで異常がないか、たんねんに調べました。その上で、甲乙丙こうおつへい(3段階。甲:健康に申し分ない身体。乙:まあまあ普通の身体。丙:健康に何らかの問題がある身体。)に、人間をランク付けしました。
健康が大丈夫だと医師から認められた男性方(甲か乙)は、後日、兵隊さんとして国から招集されて、戦争している地区に送られたわけです。
丙というカテゴリに入れられた、よほどの虚弱とか、重篤な病気持ちである、といった判断を医師からされた人々は、戦争に行かずにすみました。たった80年くらい前の話です。)
この兵役検査の話を読んで、げげっ、と思われた素敵な男性の方(申し訳ない!<(_ _)>汗。)。
何でこんな話をしたかと言いますと、男性が医師から性器を調べられるくらいの不快な恥ずかしい感覚と同様?な感情を、今の女の子たちは健康診断で胸をさらすことから感じている、です。
もちろん、今の健康診断は、昭和初期の兵隊にとれるかどうかの人間判別のような性格はないです。そんな目的があるわけではないですが、それでも、こういった捉え方の名残りのようなものが、未だ、教育委員会に?医師側に?厚生労働省側に?あるのかなあ? 、、といった素朴な疑問はもっています。
というのは、「それはいやだ」という女子生徒方と母親の声はずっと無視されているように思うので。
誰か過去の人間が決めたことは、その時の事情状況の必要に基づいて設定されているわけでした。
今の時代にそぐわない箇所については、変更のニーズに気がついたら、いつでも修正を加えることは可能だと思っています。
話を元に戻しますと。
女の子を持つ母親が敏感に、「検診で娘の胸を裸にさせるな!」と、主張なさるのは、私はとても共感します。
自分は元気だ、と、思っている女の子が、なんで、医師(知らないおじさん!)の前で身体をさらさなくちゃならない???セクハラ!?みたいに感じるよ! どこもいたくもないのに???私そういうところまで検査して欲しいと頼んでいない!、、 などというあれこれを感じるをのはもっともなところあると思ってしまいます。
(これが、もし、何かの症状があって、とても気になるので、「お医者さんに診てもらわなくちゃならない。」 と、「病院」に自分から行く時はまた全然違う話です。 その時はこの話は全然違いますから!!!)
その子の「何かの切実な必要性」なしに、健康診断ドラマに組み込まれるのは、個人性が強い私ならいやだなあ、です。
まくしたててすみません。<(_ _)>
私と異なる意見の方も尊重いたします。
Yahooニュース:タオルで胸隠し健診へ 京都・長岡京市の小中学校で新年度からhttps://news.yahoo.co.jp/articles/eaaf8014904bbb9ae6f698fb40d387acf6818414
聴診器で、呼吸音や心臓音を確認するまでの、上記の画像のように、服の上からでもいいと思いますけれどね。(これはアメリカの診察風景。)
学校での健康診断の意義って、ある程度のざっくりと、「ここまで大丈夫。よかったね。君は健康だ。去年より身体が成長したね。よかったね。」といったことを数字で確認するということですよね???
なので、健康診断にはありがたい面もあるわけでした!
あなたはどう思いますか?