3177healing room 

自分の人生をいい感じで生きよう!^^)


東京23区の普通の八百屋さんの女性の話。

このブログにご縁あってきておられるみなさま、いつもありがとうございます。

今日は、私が時々通る、東京23区内どこかの(プライバシー保持のため曖昧にします。)普通の個人商店、八百屋さんのお話を聞いてくださいね。

たぶん、畳にしたら8畳分くらいの店内。基本八百屋さんで、店頭には、季節の果物、野菜がぼちぼち並び、店内奥には、小麦粉、パスタ、調味料といったものが並ぶ、ちょっとしたスーパー的なお店。

平成時代の中頃には、このお店はとても流行っていた。
大きな通りの交差点に位置していて。他に同様のお店がなかった。
お客さんがたくさんいて。店頭にある野菜もたくさんの種類があって、活気があった。 このお店を運営しているのは、ご夫婦らしかった。お客さんとのにぎやかな短い会話。ここの世界が成立していた。

だが、、令和時代に入ると、近所に、大型スーパーと、まいばすけっとができて、
客足はそちらに流れていった。
また、得意客だった高齢の人たちも減っていった。

この八百屋さんの店頭に並ぶ野菜も、だんだんと数が少なくなっていって。
たまねぎ、じゃがいも。バナナ。人参。があった。

バナナは、元々の黄色い皮が古くなり、ほぼ黒く!なっても、5本100円といったふうに売られていた。(その黒くなったバナナまでも店頭に並べてあることで、通行人はそれに気がつき、何だかへんな顔をしている人がいた。私も。)

早くいたんでしまう、ほうれんそうとか菜っ葉類は置かなくなった。
買う人がいないため。

令和6年の初夏には、ここを通りかかると、このお店、このまま畳んでしまうのではないか、、と、ちょっと心配した。
店頭に置いてある野菜はさらに少なくなっていて。
4種類くらい。そして、お店の雰囲気がとても暗い。

そして、ガラス扉のすぐ向こう、店内入ってすぐ左側に、レジが1台おいてあって。そこに60歳くらいの女性が座っていた。
そして、この人は、外からお客さんが入ってくるのか、、とてもとても心配している感じが伝わってきた。

何だか私はこころ動かされてしまって、、そんなにこのお店を続けていられるのか?を心配している人がいるなら、むしろちょっとでも何か買おう(この人を応援したい)と思って、買いたいものを探すが、、、、

、、、とうもろこしがあったので、4本つかんで、店内に入り、その人に「これください」と差し出した。

すると、(えええ!?買うんですか!?)と、
この女性は、一瞬、ひるんだ!(ように私からは見えた。)

そして、とうもろこしの会計をするのに、レジに数字表示があったので、600円?700円? とにかく、払った、、

彼女は、私から硬貨を、何かあふれる気持ちをこらえるようにしてしっかりと受け取って、おつりを返してくれた。そういえば無言で。

この人のさいなまれるような何か心配が強くあって。
今の今まで泣いていたような感じがあった。

店内は重くるしい雰囲気で、平成時代の活気はもうなく、店内の電気も半分ついていなくて暗めだった。 全部過去になっていくような悲しい感じ。。

私はこころ動かされた。
それで、この女性の目をしっかり見て、にっこり笑って、

「あ~りがとうございました!^^)」

と、私が言った。

すると、この女性はとても驚いて、何かこの人がずっとぐるぐると心配しつづけている何か、を、一瞬だけど、ふっとばした感じがした。

私は、この女性にもう一度にっこりして、「まあじんせいいろいろあるかもしれないけど。生きていこうよ!」 の気持ちをこめて。

それで、このお店を後にしました。

私は自分の実家がお店(個人商店)をしているため、子供の頃から、お店の運営のたいへんさを少しは知っています。そんな関係から、その八百屋の女性に共感をしました。

(どこにお金を使うかって、相手への応援という側面もあるから。個人商店はなるたけイキイキと生きていてほしい。)

 

その後、、この女性はどうなったんだろう、、と、ちょっと気にしていました。

それから1か月後、またこのお店の前を通りかかりました。

すると、店頭の野菜は以前よりもう1種類くらい増えた模様。

また、その女性が少し前向きになっているのじゃないか、と、思われる兆候として、「ゆでたてのとうもろこし」が、ビニールに入って売られているのがありました。旦那さんとおぼしき65歳くらいの男性がレジのところにいました。

おー、、彼女は、自分のできることを探してバックヤードで「何か」しているのだろうね、それはありがたい、良かった!

 

その後、11/25このお店の前を通りかかったら。

店頭に並べられている野菜はもう1種類増えていて。

なおかつ、お店の隅で、やきいもを売っていました!

「熱々なので気をつけてください」と、紙に書いてあって。

やきいもを包んである茶色の紙に、それぞれ、400円とか、380円といった価格表示がされていました。黒のマジックでそう書いてある。

そして、このやきいもを売っていたのが、その、私がしんぱいしていた女性でした!

彼女は明るくなっていて、何か前向きな良い感じがしました。

そして、彼女とやきいもに引き寄せられるようにして、高校生の女の子がやきいもを買っていました。(いいぞいいぞ!^^))

私も嬉しくなって、彼女の目の前にあったやきいもを一袋とって、

お財布の中から400円取り出して、彼女に渡しました。

彼女は、、、、、 「ああ、、、、(ありがとうございます!)」 と一生懸命言葉を絞り出そうとしていましたけれど言葉にはならなかった、、 そして、その代わりのように、笑顔で頭を思い切り下げました!

 

ああ!わかった!

彼女のあの時のしんぱいって、、

何か病気で、発話(言葉を話す)機能を失ったからだったんだ!

 

商売している家の奥さんが、人に対して話ができなくなった、、、つらすぎる><)。。、、いや、どんな人だって、誰かに何かを話すことは生きていく上で絶対に必要だ!><)。。

その機能をこの人は失ったのか、、、、><)。。。

 

7月には心配でどうかなりそうだったこの人が、11月には、明るく、店頭に立ち、お客さんとやり取りをして、やきいもを売っている、、ここまでにくるまでに、この人のこころの、体調や精神的なことのくるしみをどれだけ味わったろうか、、><)。

11/25の彼女のハートは美しく輝いていました!

何かこころをうたれたような気持ちになりました。

私は、ちょっと涙ぐむような気持ちで、その温かいやきいもを、宝物のようにバッグの中に入れて家に帰りました。

 

やきいもを食べる前に、「彼女とお店が神様から祝福されますよう」とお祈りして、感謝してから美味しくいただきました。

長い話を読んでくださりありがとうございます。

今日も、あなたの大切なお役をしてくださりありがとうございます。^^)