オランダ認知症患者の理想的施設、Hogeweyと友人の話。

私の外国人の友人は、50代後半の素敵な女性です。

旦那さんは、20才年上です。彼は、リーダーシップがあり、とても男性的な性格。

明るく人をひきつけ、自分のビジネスを運営していた。

彼は、75才で認知症を発症し、それ以降は、少しずつ、魅力的な人格が減退していき、、、

自分が何をしていたひとか忘れ、自分主体ではなく、客体として、誰かからケアされることが生活の中心になっていく、、

2年後には、複数の病気を発症し、自力で歩けなくなり、車椅子。。

おトイレも、人からの介助を受けて、、

(私は、トイレと性的なことの自立は、人間の尊厳に強くかかわっていると思います!一般的に、健康な時はそんなことは考えないけれどね!)

妻である友人は、、急激な変化にほんろうされっぱなし。。

今までは、夫に頼るような結婚生活を送ってきたけれど、、夫は、幼児のように、文字通り、生活の万事を、妻に頼るようになっていく、、、

彼女が直面したとてつもないチャレンジを、、ここでは細かく書きませんけれど、、、、

とにかく、友人は努力しました、、、

<夫の残りの人生を、どんなふうに過ごさせてあげたら、彼にとって一番いいのか?

同時に、彼女自身も生きていけるように!>

彼女は、もう、切実に悩んだと思います。

オランダに、Hogeweyという、認知症患者のための施設があります。

患者が、認知症を発症する前に過ごしていた人生を尊重し、その人のやりたい、生きたいようなことを、施設でもなるたけできるように、、といったコンセプトで作られています。

この施設自体が、何棟もの建物、および、広大な敷地で作られ、この場所自体が、小さな町のようです。

敷地内には、ふつうのスーパーもあります。認知症患者かどうかに関わらず、ふつうに買い物ができます。どんな状態になっても、誰でも、自分のほしいものを買うことは喜びですから!

カフェもあります。 患者やその家族、介護施設スタッフ、また、ボランティアの人々が、ふつうに交流できます。すてきなカフェです。

敷地内は、すばらしい緑がたくさんあって、ガーディニングがすきなひとは、様々な植物を植えたり、その庭へ、人が訪れたりして、交流がおきます。敷地内の緑は、散歩できます。認知症患者だって、外を、緑の中を気持ちよく散歩したいですものね!

音楽を演奏したい人は、楽器を演奏できます。ピアノもあります。歌を歌うのもいいですね!

また、外部から、ジャズ・ミュージシャンを招いて、演奏してもらったり、も、ありました。音楽好きな人たちは、喜びました。

ペットも、出入り自由です。大きな犬、また、ねこもいます。 動物は大きななぐさめになります。

Hogeweyは、理想的な認知症施設だと、世界的に有名になりました。

BBcが取材に来たり、日本やその他、外国から、医療関係者や、介護施設担当者が、視察に来ていたようです。

オランダ人の施設長は、そういった訪問を、当初、ウェルカムだったようですが、、

それでも、外国からの取材、見学の人々が、Hogewey利用者(認知症患者!)の写真を撮影し、、第三者の例として、ウェブサイトにアップする、といったことが続いて、、、

<家族の写真を載せるな!>、と、利用者の家族が怒りました。。><)。。

それはそうです!

想像してみてください!

万が一、自分の家族が、、認知症患者で、とてもデリケートな状態になっていたとして、、

お父さんやお母さんのあまり芳しくない写真が、誰かまったく知らない外国人のウェブサイトに、<認知症患者の、、>と、掲載されていたら、、これは、ひどいと思います!<あなたに何がわかるの!?>といった心境になるでしょう! どんなに控えめに言っても、ナーヴァスになると思います。。。

ということで、現在、外からの取材、見学を受け付けているのかは、私は知りません。

私はHogeweyへは実際に行ったことはないですが、彼女から写真を送ってもらっているので、どんな様子か、少しは知っています。

話を戻すと、、、写真で見る限り、

友人の旦那さんは、車いすに乗り、明るい笑顔の人々に囲まれて、お誕生日のケーキを前にして、とても優しい目をしています。。

何か、この方が晩年に達成した、<やすらぎ>は、人生でずっとほしかったものなのかもしれません、、そんな印象を持ちました、、、

とにかく、、、私の友人は、旦那さんの最善の人生のため、また、彼女自身のためにも、Hogeweyに入居することに決め、、、実際、ここに入るまでは、紆余曲折あったようですが、、とにかく、、入ることができました、、、、

友人の旦那さんは、ここで2年半を過ごし、そして、今年6月に、逝きました、、、、、、、

75才までの人生は、活気あふれる強気のリーダーだった彼が、その後の2年半は、妻からひたすら守られ、人々から愛され、介護職の人々から大事にされ、気軽に笑い、ゴールデンレトリバー犬と仲良くし、、

とてもリラックスした状態で、、、逝きました、、、、、、、、、、

夫を亡くす、というのは、とてつもないことだと想像します、、一緒に生きていた人が、目の前で、冷たくなってしまうのですから、、、、

いのち、、目には見えないその<大切な何か>が、もう、去ってしまったということでした。。。

とにかく、、、彼女の、夫への献身、まごころ、愛は、、本当に永遠の輝きをもつようなものだと思いました、、、、友人の夫は、間違いなく、妻を誇りに思うでしょう!

私は、この友人を、本当にすごい、、と思っています、、、

彼女にはいつも、<Ik hou van je !(I love you!)>と、言っています。 ^^)

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みなさま、、、どんなふうでいても、どんな事情でも、大切な人生です。

私たちが、この身体をまとっている時間、<わたし>という役柄をしている時間は、限られています。 だからこそ、どんなふうに在りたいか、、は、大事なんです。 ^^)

<当たり前>なんて、ないんですよ!

あなたの大切な人生がすばらしいものでありますように!

みなさまに愛をこめて。 (*^^*) アナナス